軸受は、「回転を支えるものが何か」で構造的な分類がされ、軸受が使われる環境に合わせて適した素材のものを使います。
■ すべり軸受と転がり軸受
軸受の種類はとても多く、大きく分けると潤滑油の機能を利用したすべり軸受と、玉やころの転がり運動を利用した転がり軸受があります。ここでは、多分野に広く普及しているすべり軸受と転がり軸受に焦点をあてて説明します。
すべり軸受は、特別な潤滑装置を必要とせず構造が簡単なため、比較的安価だという特徴があり、量産される小型機械に使われることが多いです。また、シンプルな構造なため構造強度が高く、振動や衝撃が大きい場所や比較的大きな負荷でも使用できるので、自動車や舶用エンジンのクランクシャフトなどに用いられます。 一方、転がり軸受は、保持機と転動体との間の玉が、転がり運動によって作動しています。すべり軸受が面で回転を支えるのに対し、点(ボールやピン)で回転を支えるため動きが軽く、高速回転に強いという特徴があります。種類 | ||
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スペース | ||
重量 | ||
軸の運動方向 | ||
不可能力 | ||
耐衝撃性 | ||
摩擦係数 | ||
耐腐食性 | ||
異物許容性 | ||
コスト |
■ 素材の違い
軸受の素材は大きく金属系と樹脂系に分けられ、それぞれ使用環境に応じて使い分けられます。 一般に、金属系軸受は油やグリスによる十分な潤滑環境で使われ、耐荷重に優れています。 エンジンの中で使われる事もあり耐熱性もとても高いという特徴があります。 一方樹脂系軸受は油切れや無潤滑環境でも使用でき、メンテナンスも簡単です。 金属系には劣るものの、耐荷重・耐摩耗・耐熱にも優れた素材が研究開発されています。 また、樹脂には錆びにくいという利点があり、水中でも使用できます。 軸受の性能を発揮させるためには、場所や目的に合った軸受を使用することが必要です。