アルミニウム吸音材 カルム
カルムはアルミニウム粉末を独自の方法で焼結した多孔質板です。設置背面の空気層の厚さを変化させることによって、低周波から高周波まで対応する最高レベルの吸音効果をご提供します。
世界最高レベルの吸音効果を誇るアルミニウム吸音板「カルム」は、長年の自動車部品製造で培われてきた焼結技術を世界に先駆けて吸音材に応用し開発されました。
国土交通省認定の不燃材であり、耐久性や安全性だけでなく吸音材としての常識を打ち破る意匠性で様々な用途に適用できます。
■ 吸音とは?
鉄板、コンクリート壁などの重く厚い材料で騒音源を囲うことを「遮音」といいます。遮音では、室内で音が反響することで増大し、通用口や通気口から漏れる音はさらに大きくなります。
騒音対策は一般的に遮音により完結すると考えられがちですが、遮音のみで必要な減音効果を得られることはむしろまれと言っても過言ではありません。
吸音材カルムを組合わせる事により遮音の効果があらわれ、効率的・経済的に有効な騒音対策を実現することができます。
吸音性能
カルムは背後の空気層の厚さやグラスウールの併用により吸音したい周波数範囲を調整でき、
様々な環境に合わせて音響調整が可能です。
■ 音響調整
カルムは背後空気層の間隔、充填材、孔あき石膏ボードの種類などを変化させる事により、低周波から高周波まで様々な吸音特性を得ることが可能です。
また、同一の外観にて吸音面と反射面を混在させる事も可能であらゆる音響ニーズにお応え致します。
空気層を厚くする、または背後に多孔質材(グラスウール等)を充填すると、吸音のピークは低い側に移動します。
騒音を効率よく低減するためには、対象とする騒音の周波数特性に合ったカルムの取り付け方が重要です。
■ 吸音率と騒音レベル
吸音率 0.5 |
-3dB |
吸音率 0.7 |
-5dB |
吸音率 0.9 |
-10dB |
吸音率 0.9 |
-10dB |
吸音率 0.99 |
-20dB |
➢ -10dBは10台の騒音源が1台に減少
したことと同じになります。
■ 施工方法
吸音性能を有効に得るためには、カルムの背後に空気層が必要です。
躯体や外板に直接カルムを密着させると吸音効果は得られません。
直貼り
天井の場合は軽天材、壁の場合はスタッドにビスまたはリベットにて張付けます。高い部位や、屋内プール等の内装に最適です。
着張り
孔あき石膏ボードを捨て張りし、弾性接着剤と両面テープ(仮止め用)にて圧着張りを行います。
仕上げ面にビス等を見せたくない場合に最適です。
➢ 詳しくは施工ガイドをご覧ください。
標準仕様
■ 材質
材質 |
A材 |
B材 |
C材 |
強度 |
高 |
中 |
低 |
耐水・耐湿性 |
無し |
中 |
高 |
適用環境 |
室内や湿気のない場所 |
室内でも湿気の気になる場合曲げ加工が必要な場合 |
湿度の高い場所や屋外など特に耐食性を必要とする場所 |
■ 標準寸法
板厚 (mm) |
2 |
3 |
寸法 (mm) |
600x600 |
600x1200 |
600x600 |
600x1200 |
重量 (kg) |
1枚あたり |
1.2 |
2.4 |
1.7 |
3.4 |
1㎡あたり |
3.2 |
4.8 |
■ 表面仕様
カルムは焼結による多孔質材のため、各板毎に微妙に色が異なります。
これはカルムの特徴ですので、施工例写真をご確認の上ご了解をお願いします。
色 |
標準色 |
シルバーグレー |
指定色 |
客様のご指定による塗装が可能です。(別途塗装費用が必要となります。) |
印刷 |
さらにデザイン性を追求し、高画質印刷が可能になりました。
詳しくはこちらをご覧ください。 |
表面柄 |
平板 |
ドロメ |
ストライプ |
スタッコ |
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